店主のワークチェア

写真は私が95年の7月から仕事で使っている板座椅子です。
ふつう仕事用にこのような椅子を使うことは、あまりないと思います。
話はそれますが、私は20代の後半に配達先で急性腰痛症(ぎっくり腰です)を起こして以来、腰痛と長い付き合いをしております。当時のワークチェアは、大手スチールメーカーのけっこう上位機種で、最近の物と比べると物量を投じた感のある椅子でしたが、腰の調子が悪い時に座るとかなり辛かったものです。話を戻して、この椅子ですが一般的な用途としてはダイニングチェア(食堂椅子)の種類に入ります。実際にテーブルと組んでダイニングセットとしてのご購入が際立っております。ではなぜ私がこの椅子をワークチェアとして使っているのかと申しますと。長時間座っていても疲れにくい(お尻や腰がまったく痛くならない)からです。なんか普通過ぎる理由で期待はずれでしょうが、実は椅子を選ぶときに大変重要な要素だと思うのです。私は仕事柄お客様にご提案するオーダー家具の図面を作成いたします、時によっては定休日に集中して一日中ドラフター(私CADがいまだに使えません)に向かうことも珍しくないのですが、椅子に腰かけていることを意識しないでいられます。不思議なことに椅子から立ち上がった時にも腰が重くなりません。私には相性がとてもいいこの椅子を手放すことができなくなりました。

まだまだこの椅子の「隠れた魅力」について書いてみたいのですが、またの機会とさせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございます。

西澤 潔